撹拌槽 撹拌装置の海外法規
海外での撹拌装置のご利用にあたって
撹拌装置の構成は、 撹拌槽（圧力容器）と撹拌機（回転機器/電気部品）に大別されます。 それぞれ適用しなければならない法規・規格が存在し、 設置国によって要求事項が異なります。
撹拌装置を海外に設置する際には、 設置国の法規・規格を的確に把握し、 その要求事項に基づいた安全性を確保する必要があります。
撹拌槽（圧力容器）に関して
設置国ごとに圧力容器法規と認証制度が異なります。
国内で一つの法規に統一され、 カテゴリーが分類されている国もあれば、 日本のように、 高圧ガス、 圧力容器構造規格、 消防法など複数の法規があり、 それぞれ監督官庁が異なっている国もあり様々です。 まずは、 設置したい国の制度を把握し、 法規・規格の選定、 設計、 製作、 検査を行う必要があります。
当社では豊富な輸出実績に基づき、 各国法規に合わせた設計、 製作、 検査が実施可能です。 また、 必要に応じて認証検査機関の選定も行っております。 加えて、 調達・製作・検査に関しては、 海外サプライチェーンを活用し、 設置国またはその近隣国での製作・検査にも対応しています。
撹拌機（電気部品）に関して
撹拌機には、 モーターや計装品等の電気部品を使用しますが、 設置国の法規・規格に適合させる必要があります。 特に防爆規定に関しては、 独自の認証制度を定めている国、 または国際規格（IEC規格）を適用できる国など様々ですので、 設置国に合わせた対応が必要となります。 さらに、 撹拌装置を使用する生産プロセスに応じて要求仕様が付加される場合があるため、 これらも考慮した上でモーター仕様を決定し、 対応可能なメーカーを選定しなければなりません。
ケーススタディ：中国向け法規の一例
圧力容器
中国では、 「TSG21固定式圧力容器安全技術監察規則」により、 圧力容器の材料・設計・製作・設置・検査・使用管理等について定められています。
分類はCATEGORYⅠ、 Ⅱ、 Ⅲがあり、 内部物質（毒性、 可燃性等の危険性）、 圧力、 容積によって区分されています。 それぞれの分類に応じた設計・製作・検査が要求され、 各分類の製作許可を取得した工場での製作が義務づけられています。 また、 中国向け圧力容器に使用する材料は、 JIS材やASME材を使用する場合においても、 同等の中国材の要求する化学成分、 機械的性質を満足させる必要があり、 材料の購入仕様に配慮する必要があります。
電気部品
防爆エリアで使用する機器に関しては、 GB規格で防爆規格が定められています。 NEPSI (National Supervision and Inspection Center for Explosion Protection and Safety of Instrumentation) の防爆認証を取得している必要があり、 対応可能なメーカーを選定しなければなりません。
また、 一部の電気部品に関して、 CCC制度（China Compulsory Certificate system）の対象品目については、 認定された部品を使用する必要があります。
※法規の要求事項は、 適用法規や分類により異なりますので、 詳しくは当社にお問い合わせ下さい。
総合的な品質確認
当社では、 撹拌装置（圧力容器と撹拌機）組立後に一体での試運転検査を実施し、 品質確認を行っております。 上述の通り、 海外での製作、 及び海外から購入品を調達した場合においても、 海外での試運転検査に対応可能です。
撹拌装置の代表的な海外法規・規格
| 国名 | 機器分類 | 法規・規格 | |
|---|---|---|---|
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日本 | 圧力容器 | 高圧ガス保安法 圧力容器構造規格 消防法 |
| 電気部品 | JIS 電気用品安全法 |
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韓国 | 圧力容器 | Korea High Pressure Gas Safety Control Law（高圧ガス保安法） Korea Energy Usage Rationalization Law（エネルギー法） KOSHA |
| 電気部品 | KOSHA | ||
 |
中国 | 圧力容器 | RSG R0004 特殊設備安全技術規則 GB |
| 電気部品 | GB CCC |
||
 |
台湾 | 圧力容器 | CNS（Chinese National standard） |
| 電気部品 | CNS（Chinese National standard） or IEC | ||
 |
マレーシア | 圧力容器 | DOSH（Department of Occupational Safety and Health,in Ministry of Manpower, Malaysia） |
| 電気部品 | IEC | ||
 |
シンガポール | 圧力容器 | MOM （Ministry of Manpower, Singapore） |
| 電気部品 | IEC | ||
 |
タイ | 圧力容器 | ASME |
| 電気部品 | IEC | ||
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インドネシア | 圧力容器 | ASME |
| 電気部品 | IEC | ||
 |
米国 | 圧力容器 | ASME |
| 電気部品 | UL NEMA CSA |
||
 |
EU | 圧力容器 | PED（Pressure Equipment Directive）圧力容器指令 |
| 電気部品 | 低電圧指令 電磁波指令 機械指令 ATEX（CE） |
||
| 国名 | 機器分類 | 法規・規格 |
|---|---|---|
| 日本 | 圧力 容器 |
高圧ガス保安法 圧力容器構造規格 消防法 |
| 電気 部品 |
JIS 電気用品安全法 |
|
| 韓国 | 圧力 容器 |
Korea High Pressure Gas Safety Control Law（高圧ガス保安法） Korea Energy Usage Rationalization Law（エネルギー法） KOSHA |
| 電気 部品 |
KOSHA | |
| 中国 | 圧力 容器 |
RSG R0004 特殊設備安全技術規則 GB |
| 電気 部品 |
GB CCC |
|
| 台湾 | 圧力 容器 |
CNS（Chinese National standard） |
| 電気 部品 |
CNS（Chinese National standard） or IEC | |
| マレーシア | 圧力 容器 |
DOSH（Department of Occupational Safety and Health,in Ministry of Manpower, Malaysia） |
| 電気 部品 |
IEC | |
| シンガポール | 圧力 容器 |
MOM （Ministry of Manpower, Singapore） |
| 電気 部品 |
IEC | |
| タイ | 圧力 容器 |
ASME |
| 電気 部品 |
IEC | |
| インドネシア | 圧力 容器 |
ASME |
| 電気 部品 |
IEC | |
| 米国 | 圧力 容器 |
ASME |
| 電気 部品 |
UL NEMA CSA |
|
| EU | 圧力 容器 |
PED（Pressure Equipment Directive）圧力容器指令 |
| 電気 部品 |
低電圧指令 電磁波指令 機械指令 ATEX（CE） |
海外での納入実績
当社の撹拌装置は、 様々な国・地域の海外法規に対応しており、 世界中のお客様の様々な用途に使用されています。
