蒸留・抽出設備 抽出設備
高い処理能力、 高段数プロセスに適した抽出塔
当社の往復動式抽出塔は、 広い操作範囲と高い処理能力を有し、 化学工業、 石油化学工業、 医薬品製造業、 非鉄金属業など
様々な分野の抽出操作において幅広く採用されています。
往復動式抽出塔は、 省エネルギータイプの高性能な液‐液抽出装置です。
以下に代表される分離プロセスで、 効率的なプロセス操作が可能です。
- 共沸系・沸点差が小さい系など、 蒸留による分離が難しい操作
- 加熱により、 色や香りなど品質に影響を受ける製品の分離
- バッチ式の抽出装置では十分な分離ができない高理論段抽出操作
- 水溶液から高沸成分回収など、 脱水操作の省エネルギー化
01 スケールアップが容易で確実
ガラス製パイロットテスト機(塔径25mm)で得られたデータから実装置にスケールアップする手法が確立されています。
プレートの往復動による液滴分散は塔径の大小に依存しないため、 テストでの分散状況と同じ分散状況を実機でも再現することが可能です。 このことが、 テスト機から実機へのスケールアップの容易さ及び確実さに繋がることとなります。
02 高い処理能力
大容量処理、 高段数処理プロセスに適しています。 単位断面積当りの最大処理量は60m3/m2hr、 パイロットテスト機における1理論段当りの高さは通常100~500mmです。 設置面積を最小に、 コンパクトな設備構築が可能です。
03 均一な液滴分散
塔断面の全ての部分で効率的な液-液接触が可能です。 エマルジョン化傾向を有する液にも適用できます。
❶ 塔断面方向の液滴分散
往復動式抽出塔は、 プレートの往復動により液滴を分散させる方式のため、 塔断面方向にわたり一様に等しい撹拌を行うことができます。 そのため、 液滴分布は均一となります。
❷ 塔高さ方向の液滴分散
液物性によっては、 塔高さ方向に対して液滴分散の疎密が現れる場合があります。 プレート間隔の調整、 往復動のストローク数の調整、 負荷流量の調整により、 均一で密な液滴分散が形成可能となります。 なお、 この液滴の分散は、 パイロットテストにて確認を行います。
04 省エネルギー化
従来蒸留プロセスで処理していた系に導入することで熱エネルギー削減を行うことができます。