蒸留・抽出設備 省エネルギー対策

蒸留プロセスの省エネルギー対策

化学産業において約4割のエネルギーを消費する「蒸留プロセス」。
蒸留設備の省エネルギー化は脱炭素社会実現のための喫緊の課題の一つとなっています。
こうしたお客様のチャレンジをサポートするため、 当社では、 製造プロセスや取扱物質の特性に合わせた機器や省エネルギープロセスを、 経済性を含めて検討し、 ご提案しております。

当社は、 規則充填物・インターナルのみならず、 蒸留塔・リボイラー・コンデンサーなど蒸留プロセス設備全体での対応が可能です。
最適な対策及びその効果は、 分類目的や取扱物質によって異なります。
蒸留設備の省エネルギー化をご検討の際は、 お気軽にご相談ください。

CHECK POINT 01 充填物・インターナルを高性能タイプに変更

省エネ度

既存の充填塔の充填物やインターナルを高性能タイプに変更することによって、 分離性能の向上を図り、 エネルギー損失を低減させます。
最もコストと時間を要さない、 いますぐ対応可能な対策です。

CHECK POINT 02 トレイ塔の充填塔化

省エネ度

既存のトレイ塔を充填塔に改造することで、 蒸留塔の運転温度を下げられるケースがあります。
また、 充填塔は液ホールドアップが少ないため、 スタートアップやシャットダウンの時間短縮が可能となり、 運転ロスの削減にもつながります。

CHECK POINT 03 蒸留方式から抽出方式への変更

省エネ度

抽出操作はプロセスに対し第三成分を添加する必要がありますが、 熱エネルギーを必要しないため、 蒸留操作から抽出操作へ転換することで省エネルギー化が可能です。
特に、 水溶液からの高沸成分回収などの脱水操作では、 抽出設備の導入による顕著な省エネルギー達成が見込まれます。

CHECK POINT 04 カラムインカラム®方式の採用(蒸留塔を1塔に集約)

省エネ度

複数本の蒸留塔を1塔に集約することで、 大きな省エネルギー効果が得られます。
高純度酢酸エチル製造プロセスにおける導入事例では、 約40%の省エネルギーを達成しました。
カラムインカラム®方式では、 SFLOW®型とトレイ型の選択が可能となります。

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